人気の演出の内容を把握
葬儀には様々なスタイルのものがありますが、近年では葬儀全体の50%以上もの人が選ぶようになっているものが家族葬です。家族葬は故人との最後の時間をゆっくりと過ごすことができ人気となっていますが、その一方で参列者の心に残るような演出を取り入れられると注目を集めています。
以前までは家族葬といえば、故人の最期を見届けることを目的にしていましたが、近年ではそれに個性をプラスするようなスタイルに変化しつつあります。その演出方法の代表的なものに、これまで主流となっていた白木祭壇から、華やかに彩られる花祭壇が挙げられます。また祭壇だけではなく、参列者の心に響くようなものも人気を集めていると言えるでしょう。具体例としては待合室に個人が好んでいた香りのアロマを焚く、好きだった音楽をBGMとして流すなどのことが挙げられます。このようなスタイルが人気を集めていますが、中にはこれを悪用する業者がいるのも事実です。本当に故人や遺族のためになるものであれば良いですが、おかしいと思うものを提案された場合には、きっぱりと断る勇気が必要です。
家族葬のお知らせの範囲はどうしたらいいのか
冠婚葬祭の考え方は数十年前の日本と比較すると、大きく様変わりしたといえるでしょう。
かつての日本では100万円前後の大きなお金をかけて、知人や友人に多くお知らせし多くの参列者の中で絢爛豪華に執り行われました。しかし現代では葬式にそれほどお代えを掛けなくなっています。それは日本経済が右肩下がりであるとともに、日本人の寿命や超高齢化社会が影響しています。家族葬を選択し、家族という限られた人数で葬式をする人も多くなっているのです。家族葬は費用も30万円前後ですみ、参列者も少ないので小規模でアットホームで行えます。故人とじっくり向き合って泣いたり語り掛けたり、人目を気にせずお別れできるのが魅力です。家族だけの葬儀なので葬式のお知らせは他人にしなくて良いと考えがちですが、それは間違っています。どこかで訃報を聞きつけて、家族葬に香典を持参する人がいるからです。そのため家族葬であっても訃報はしっかり伝え、家族だけの葬儀で香典は辞退する旨連絡することが大事です。